雑記帖

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2020-01-01から1年間の記事一覧

半年前の覚書より

かつては反時代的であるということに何らかの勇気が必要であったように思われるというか、そもそも時代の潮流というものが幻影的であれ何かテーゼを伴って駆動していたために、それに対して反抗的な態度をとるということもそれはそれで立派であったというよ…

名付けと偶然性(部分的な近況)

クリプキの話はしません。クリプキの話みたいな話はするかもしれませんが。 最近起こったことの話をするとややマニアックに過ぎる気がするのですが、マニアックに過ぎるというのはたとえばあるカルト作家の知られざる短編を読んで別に面白くなかったみたいな…

ストーリイ・テリング

あるおにぎりがわたしの目の前にある。ある鬼斬りがわたしの目の前にある。とても美味しそうだ。とても美味しそうなので、写真を適切な角度で撮り、小粋なコメントを付して全世界にこのおにぎりを公開したい。この鬼斬りを公開したい。あるところにそういう…

フィエーゾレの丘といくつか

家を出れば徒歩3分のコンビニが正常性バイアスといっしょにいます 引っ越したら家の近くにあるコンビニがセブンイレブンからファミリーマートになった。ファミリーマートはセブンイレブンよりも増殖の度が激しく、家から同心円を書いた時に同じ円上に位置す…

前髪は釣り糸にできるか

できるとしてするのですか? わたしはしませんよ。でもあなたはするかもしれない。中学生ぐらいのころに「きみ」とか「あなた」とか呼ばれることを極端に嫌っていたことがありましたが、あれはやはり客体化されている感覚に怯えていたということだったのかも…