雑記帖

存在します

風邪とサイダーと担担麺

全身を覆う痛みの中で生きていることを実感するならまだましなもので、そのような痛みとてこの風邪が治れば全く過去のものになってしまうということを痛みの渦中でも考えてしまうから駄目なのです。今日の昼に目を覚ましたら体の痛みは大体なくなっており、布団の中で悶絶していた昨日はもう圧倒的な過去としてしか存在しないのです。2日ぶりに外へ出たら新しく黄色い自動販売機が家の付近に出現しており、変に光っていたので笑ってしまいました。アイスティーを売っているらしいので買ってあげることにしました。買わせていただくことにしたのかもしれませんが。ブログというものを書くこと自体を(書く内容はともかくとして)目的としている人はどうやらそれなりに存在するようで、このはてなブログにはお題をサジェストする機能がついています。でも「トリプルヨーグルトどう使う?」なんて尋ねられても困るのです。困るのです。そもそもトリプルヨーグルトが何なのか今ひとつ解っていないし、調べてみても結局判然としないまま健康には良さそうだということが解る程度なのです。家の中は妙に暑いのに外に出てみたら馬鹿みたいに心地よく、どうにも世界は不合理だということが解るだけなのです。

あるいは。

現在ガストではご当地料理を紹介するようなそうでもないようなキャンペエンを開催しており(ところで中学生くらいまでは、いやひょっとしたら高校に入ってからも、ガストにはアンパンマンの生息地くらいのイメージしかなかったのですが、大学生になった途端に行く機会がやけに増えたのは驚くべきことです)、その中には広島からの刺客として汁なし担担麺が存在しています。おいしいと思いますか。75点満点だったら45点くらいはあるかなと思いますね。その比で答えるなら60点って言えばいいのにね。ずっと変なことを言っていないとうまく喋れなくなってしまったのかもしれませんから。後味がきついのです。花椒のような麻味が強くて、口の中にそれがずっと残ってしまうのでだんだんつらくなってしまうのです。辛く。でも確かにおいしいような気はして、食べ終わった後にそのおいしさを忘れてしまっているような喪失感が何となくあり、だから次の訪問の機会にはまた頼んでしまうという寸法です。ずっとパフェだけ頼んでいればずっと幸せで冬にちょっと寒くなるだけだと知っているのにね。

あるいは。

どうにもアルコール飲料というものは炭酸を含んでいることが多いもので、そしてわたしは炭酸がどうにも不得手なわけであって、19歳の間中ずっと炭酸を(そして20になったらアルコールを)飲めるようになりたいと思って1週間に1回くらいクリームソーダを飲むという修行に励んだのでしたが、結果を見てみれば前よりも苦手であることが自分でよく解ったというだけです。でもサイダーっていいなって思うんですよ。聞いてないけど。サイダーがいいな、と言って終わる曲を聴いて、君とサイダーと大冒険だ、と歌う曲を聴いて、終いにはサイダーの海に飛び込んでしまいたくなるほどにサイダーっていいなと思っているのですが、でも実際にコンビニでサイダーを買って飲んだらウッみたいな声が出てどうにもならない始末なのです。クリームソーダよりメロンジュースの方がおいしいみたいな話はあるものです。

何の話をしていたのでしょうか。

風邪を引いていると面白い夢が見れるのですが別に楽しみにはしていません。

1903年に流行った歌を思い出したいと考えながら街外れに来ると、森では人影のようなものが環を作って伸びたり縮んだりしていました。でもその人影がわたしを歓迎していることは理解していたので特に逃げ出したりはせず、そのままその環の中を通って隣の森に行きます。隣の森と最初の森では明るさが少し異なります。隣の森には人がいて、自分はその人に待たれていたのだということを唐突に思い出します。その人は子供を引き連れているのだということをわたしは理解しているのですが、他の子供の姿は全く見えません。わたしはその人と一緒に走り出し、森を抜けようとします。森には傾斜があり、抜け出すには登っていかなくてはなりません。その人はなるべく木のあるところを走っていこうとします。なぜなら追手があるからで、わたしたちは追手と5日程度の差を保たなくてはなりません。森を抜ける試みは何度も失敗します。7日ばかりの差を作って遠くまで逃げてきたと思ったとき、その人が「2日のところまで来てる」と言いました。

そんな感じの夢を見たようです。