雑記帖

存在します

言葉遣いについて/覚書として

目次 1-9 一人称 10-18 悪口 19-25 ポリグロット 26-32 冗談の形成 33-39 表現の撹乱 40-43 冗談の技術 (一人称) 1.本当に小さいころは可愛らしかったので親から自分がいかに可愛らしかったかということを例を挙げられつつ聞くことがあってやや気恥ずかしく…

好きな曲を淡々と紹介する:最近聴いているボカロ

ミーハーというのは精神性をみて言うことなのか結果をみて言うことなのかということを考えることがあるわけですが、そもそもの話として精神性は不可視であるのでそんなことはどちらでもよいということです。通ぶりたいわけでも通ぶりたくないわけでもミーハ…

風邪とサイダーと担担麺

全身を覆う痛みの中で生きていることを実感するならまだましなもので、そのような痛みとてこの風邪が治れば全く過去のものになってしまうということを痛みの渦中でも考えてしまうから駄目なのです。今日の昼に目を覚ましたら体の痛みは大体なくなっており、…

教室で戦う人たちに

気恥ずかしいような気もしますしそうでもないような気もしますが、少し書きたくなったことをそのまま書こうと思います。気の回数でも数えておいてください。別に答え合わせはしませんが答えとは本来そういうものです。 実際のところ教室は敵に溢れています。…

眼と日常

朝起きたら眼にベッドライトが飛び込んできて、ああわたしはうつ伏せで寝ていたのだなということを発見します。あるいは7時に起きるつもりだったのに起きたら8時で、眼を開ける前にすごい勢いで起き上がって、やはり天井は少しばかり低いので頭はつつがなく…

はやく人間になりたい

血は赤色です。よしなに。 人間といえば、以前よりしばしばわたしは自分が人間ではないことを公言しており、その背景には面倒な思想であったり廃墟であったりが存在するものですが、今回の話は別にそのことに言及するものではありません(いずれどこかでする…

乱文と黒猫、あるいは年末について

本棚を漠然と眺めていたら2019という数字が目に飛び込んできており、それはジョン・ヴァーリイの『逆行の夏』に割り当てられたハヤカワ文庫SFの分類番号である訳なのですが、しかしどうして2019という数字が気になったのかと思ったらそれは来年なのでした。…

雪の積もった空港に着陸すること、その他

いつの間にか眠ってしまっていて外の白さはすでに雲の白さではなくなっており、眼下ではもう隙間から白くなった森が敷かれているのだった。そのまま唸るように進んでいくと人の家が見えて畑が見え、「雪というのは随分に整然と積もるものなのですね」と言う…

カリカチュア

世界とはつまらないもので、「中庸」であるとか「μεσοτης」であるとか、そういったものは枢軸時代に提出されて久しくもまだ世界の原理のような顔をして道徳観念の主席を汚しており、そんな中でどのようにして悪徳を打破することができるだろうというのでしょ…

キズナアイ、人格、バーチャルYouTuberについての小論

真面目な話です。 背景 様々な人がキズナアイについて語っている。それは勿論ノーベル賞報道におけるNHKでの取り上げられ方に端を発するものである。様々な人というのは非常に様々であり、今までキズナアイを巡る言論の中心的な形成主体であった視聴者、VR関…

表現の対象について

それで結局、あなたは現実を描きたいのか、それともあなたが描きたいものを描きたいのかと問われているような気分になって、それは勿論わたしが描きたいものを描きたいに決まっているがしかしそれが現実と一致しないと考える理由があるだろうか、いやない、…

対話篇

1 「これは嘘なんだけど、わたしには渾名がブロッコリーで髪の毛はストレートの友人がいるんだよね」 「そうなんだ」 「どこが嘘かっていうと、渾名がブロッコリーっていうところ」 「君には髪の毛がストレートの友人がいるんだね」 「でも実はその人は天パ…

かつて聴いていた曲のこと

人生は長いもので生きていれば幸いにもそれなりに多くの音楽を耳にする訳ですが、人生は有限なものですべての音楽を聴き続けることは残念ながらなしえない訳です。そのような理由によって人は「かつて聴いていた音楽」というものを抱えている訳ですから当然…

主義-否定-詭弁

世界-内-存在みたいな。 明けましたね。2月ですね。明けましたねなんて言うのは2018年最初の更新だからなのですが、すでにもう1月が手元にないということでどうにもやり切れない状態にある訳です。 そんなことは基本的にどうでもいい訳です。言いたいことは…

終わりのあとについて

別に2017年は勝手に終わればいいと思うし止めたりはしないのですが、問題はむしろ2018年が始まることにあるのではないですかね。年というものの一回性が薄れるのは次の年も似たような顔をしているせいであって、終わることに対して感傷などを抱いていられる…

左利きであるとはどういうことか

少し個人的なことを書きます。とはいえ「考えごと」カテゴリに位置する時点である種個人的なことではあるのですが。 先だってこのようなツイートをしました。 「右」の定義を「箸を持つ方の手がある側」と書いてしまって痛くも痒くもないのがマジョリティで…